スクウェア・エニックスのゲームアプリ作りの競争力。

更新日: 2018年11月27日 .Games 編集部

スマホ向けゲームアプリといえばスクウェア・エニックス製のものが多く、アプリストアやグーグルプレイのトップセールスにも多数作品が入っています。今回はコンシューマー向け(いわゆるPS4、PS3などのハード)もさることながら、スマホゲームアプリにもちゃんと進出して成果をだすスクウェア・エニックスの企業の秘密に迫りたいと思います!過去、スクウェア・エニックスの魅力としては前任の和田社長がM&Aを行ったことによる組織の大きさではないでしょうか。2006年にはタイトー、2009年にはアイドス(現スクウェア・エニックスヨーロッパ)を買収したことで、ゲームセンター事業から所謂洋ゲーの会社を手に入れることが出来ました。ここが大きなターニングポイントだと言われています。最近だとオーバーウォッチのローカライズを担当していたり海外から日本への進出を手助けする事業開発も行われているようですが、海外進出をしたことにより古くから筆者も楽しんでいたファイナルファンタジー、ドラゴンクエストといった日本屈指のブランド力が強いゲームタイトルを世界市場に投下することができました。他にも海外企業を傘下に加える事により、より大規模なゲーム開発を可能にしました。特にトゥームレイダーの場合にはアメリカのクリスタルダイナミック(子会社)を中心に開発が行われていますが、マルチプレイモードにはカナダのアイドスモントリオール(子会社)、オープニングムービーにはヴィジュアルワークス(FFのムービーを作っている部署)と国境関係なく様々な人間が1つのゲーム開発を行う関係になりました。ヒットマンにしてもムービーパートはヴィジュアルワークスが担当し、ゲームはデンマークのIOインタラクティブ、カナダのスクウェア・エニックスモントリオールが担当しています。このような日本の技術と海外の技術が混じり合うゲーム開発環境が整っており、ネットに転がっている記事をみていると現在ではゲームエンジンの開発も元セガの橋本嘉久氏を中心にスキルのある海外スタッフも交えながら開発を行っています。日本の他社ゲームメーカーでは海外のゲーム会社にゲームを作らせることはあったとしても技術の共有などを行うケースはなく、日本のゲームは日本人中心に開発が行われてきたことを考えると国境を越えたゲーム開発が行える会社だといえます。これからもFF,ドラクエのみならず、スクウェア・エニックスならではのゲームアプリをたくさん作っていって欲しいです。

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