ソシャゲに無課金ゲーが生まれる理由

更新日: 2019年2月20日 .Games 編集部

世の中には、無課金ゲーと呼ばれるゲームが多数存在します。「無料ゲーム」でもなく、「定額課金ゲー」でもなく、「無課金ゲー」。これらの間に呼び方の差がある理由は、「無課金ゲー」について調べてみてよくわかりました。無課金ゲーで検索をかけると、大抵無料ゲームではなく課金要素ありのソシャゲが出てくるのです。
今回は、こういった「無課金ゲー」と呼ばれるゲームが何故生まれるのかを筆者の経験から考えてみたいと思います。
無課金ゲーは筆者も嗜んでいるのですが、それらは基本「ガチャ要素がある」ソシャゲで、なおかつ「ガチャゲー」と呼ばれる課金ガチャをガンガン引かなきゃ楽しめないゲームでないものか、買い切り有償アイテムが後々有用になるソシャゲでした。しかし、これらの分類はよく考えれば当然のことですよね。課金ガチャを引かなければ楽しめないのなら、それは課金をしなければ楽しめないということです。「後々有利になる有償アイテム」というのは「最初のうちはそれらがなくても進められるアイテム」ということになります。つまり、最終的に課金する可能性も十分にあるソシャゲが無課金ゲーとして宣伝され、また多くの人の口コミに上がっているようなのです。
ここまで情報を整理して、筆者は自分の経験を思い出し、無課金ゲーが生まれる理由を発見することが出来ました。この「最終的に課金する可能性」にプレイヤーを導くために、開発会社は無課金ゲーを作っているのです。
皆様はつまらないと思ったゲームをずっとやり続けますか? 答えはノーという方が多数のはずです。多くのプレイヤーは楽しいから、最低限つまらなくないからゲームを遊ぶのです。この時、無課金ゲーがガチャを引かなくても、あるいは後々の必須アイテムを持たずとも進められる点が有利に働きます。これらが必要になると、プレイヤーは課金するか否かの選択に迫られますが、つまらないと思えばやめてしまうのです。無課金ゲーはそのタイミングを遅らせることで、そのゲームが本当に楽しめるか否か判断する時間をユーザーに十分に取ってもらってからお金を払う仕組みをつくっています。買い切りゲームの場合、楽しめるか否かはお金を払った後にしかわかりませんが、無課金ゲーの場合、ユーザー側にお金を払うタイミングが委ねられます。納得ずくでお金を支払えるのです。
そして、運営側にとってもこれはメリットとなります。楽しいと思い、楽しむために課金をし始めたプレイヤーが段々と課金を続けてくれれば、運営側は継続的にお金を手にできます。お金があれば開発や運営の資金になりますし、仕事として収入も手にできます。個人の趣味でやっているわけでない限り、絶対に必要なお金をユーザーから双方納得の上で得られるのですから、望ましいビジネスモデルとなります。
無課金ゲーはユーザーと運営側のどちらかに一方的に利があるわけではなく、ウィンウィンの関係で成り立っているというわけですね。課金する要素を常備できるソシャゲに無課金ゲーが多いという検索結果が出たのは、このお金を払うタイミングをユーザーに委ねた結果なのでしょう。思い返してみると、筆者が課金した無課金ゲーも、無料で遊び倒してからちょくちょく課金するようになったものばかりです。皆様の経験はいかがでしょうか? よろしければ、ゲームを楽しめる理由に思いを馳せてみて下さい。きっとあなたがどんなゲームを望んでいるかが見えてくると思います。

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