『デラクエスト - ドット絵レトロRPG』レビュー。デラ(すごく)懐かしく面白い、ドット絵レトロRPG

『デラクエスト - ドット絵レトロRPG』レビュー。デラ(すごく)懐かしく面白い、ドット絵レトロRPG

ドットゲームス編集部
最終更新日 2019/12/23 19:53
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    目次

  1. ベタベタだけどそれがいい。王道シナリオと戦闘システム
  2. 快適な操作性とAIを駆使し、日本地図風のマップを駆け巡って父の仇を取ろう
  3. 「ドラクエ」世代でなくても楽しめる、ボリュームたっぷりの冒険

RPGといえば、スマホRPGではなく、往年の名作である、古き良きドットRPGを思い浮かべる方は多いかと思います。スマホアプリの「RPG」といえば、ステージを攻略し、仲間をガチャで集め、合成で育成し…というのが一般的で、フィールドやコマンド戦闘などは珍しい存在となっています。

 

この「デラクエスト」は、そんなスマホRPGに一石を投じる、懐かしいレトロ風RPGとなっています。シンプルながらボリューム豊か、懐かしいけど新しい…、既存の「スマホRPG」に飽きた方、ノスタルジーに浸ってみてはいかがでしょう。

 

ベタベタだけどそれがいい。王道シナリオと戦闘システム

「デラクエスト」は、見てわかるとおりに「ドラゴンクエスト」の影響を非常に強く受けた作品です。平和な村に突如現れた魔王に父が殺され、10年後に主人公である父の息子が仇を討ちに行くというシナリオ構成も、ド定番を突っ走っています。

 

バトルは非常にオーソドックスなコマンド制バトルで、BGMやドットも相まって非常に懐かしさがこみ上げてきます。ただ、ゲームバランスはよく練り込まれており、理不尽に倒されてしまったり、逆に弱すぎるといったこともなく、ほどよい難易度と緊張感でゲームを盛り上げてくれます。

 

また、オンラインでのデイリーボーナスや回復など、スマホRPG「らしい」要素もキチンと盛り込まれています。RPGに慣れないユーザーでも、「とにかくこうげき」「ピンチにかいふく」など、大まかな指示を出すオートバトルで戦闘を楽しむことができます。

 

全体的に移動速度が遅いのは少しばかり快適さに欠けていますが、概ね許容範囲内。快適な操作性とほどよいバランスで、ストレスなくゲームを進めることができます。

 

快適な操作性とAIを駆使し、日本地図風のマップを駆け巡って父の仇を取ろう

デラクエストは「レトロRPG」ですが、操作性までレトロで劣悪というわけではありません。オートセーブやオートバトルでサクサク進行することができ、タッチコントローラーによってストレスのない操作が可能となっています。

 

初代「ドラクエ」では、オブジェクトに対して調べるコマンドなどを手動で選ぶ必要がありましたが、「デラクエスト」は、近年のドラゴンクエストと同じように、人やモノをタップすれば、自動でアクションを起こしてくれるようになっています。

 

「操作性も昔ながらの不親切な感じにしてほしい」という方には少し物足りないかもしれませんが、昔の不親切さを噛み締めながら、ゲームの進化を楽しむというのも楽しみ方のひとつでしょう。

 

また、ワールドマップは日本地図を模したものとなっており、各都道府県にあたる場所に、それぞれ一人「ご当地」キャラがいるという仕掛けもあります。キャラが出すクイズに正解すると、課金アイテムである「ダイヤ」がもらえる嬉しい特典つき。

 

このように、懐かしさを追求しながらも、現代に即したアレンジが行われているという点が、「デラクエスト」の幅広い世代からの高い評価につながっています。

 

「ドラクエ」世代でなくても楽しめる、ボリュームたっぷりの冒険

「デラクエスト」の「デラ」とは、名古屋弁で「すごく」を意味するRPG。プレイした限り、名古屋もとい愛知県がプッシュされている要素は特に見当たりませんでしたが、作品としての完成度は非常に高いRPGです。

 

デラ面白く、デラ懐かしいけれど、「今のRPG」の良さもしっかり盛り込んだ、「ドラクエ」オマージュで終わらない作品。FC(ファミコン)世代だった方はノスタルジーを味わいながら、そうでない方は「ドット絵レトロ」なRPGとして、幅広い世代が楽しめるタイトルといえます。

 

 

数十年ぶりに、ドット絵の世界で魔王を倒しに行ってみませんか。

 

※記事中の画像は、筆者がゲーム内で直接撮影したものです。

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